小笠原諸島は昭和43年(1968年)6月26日に、米国の統治下から日本への復帰を果たし、平成30年(2018年)に日本への復帰(返還)50周年を迎えます。
小笠原諸島には、世界自然遺産になった特異でまた豊かな自然の成り立ちや生物の進化の歴史だけではなく、いまだ200年に満たないとはいえ、戦争という悲劇を挟んだ人間の定住の歴史にも、太平洋の島々とつながる波乱と驚きに満ちた特異な物語があります。
小笠原諸島については、世界自然遺産で注目して頂いたため、近年はその豊かで特異な「自然」に目が向きがちではありますが、返還50周年という大きな節目を迎えるこの際は、「人の営み」や歴史・文化にも光を当てていきたいと考えております。
このような考え方を実行委員会で取りまとめ、返還50周年記念事業を実施していくための基本構想を決定いたしました。